ニコニコ通り

漫画、木版画、イラストなどなど、製作中。

2018年2月号

2018年2月。スケジュール紙に4コマ漫画を掲載してもらってる、広島の音楽喫茶ヲルガン座はついに10周年を迎えました。

 

1年目の7月頃からこの4コマ漫画を描き始めたので、この10年は私の4コマ漫画の10年でもあるんだな〜、なんて思って、描いた2月の4コマ漫画です。

 

f:id:nicolaus92:20181109062529j:plain

 

そうだ。2008年の私は、真面目に、王道の方法で、漫画家を目指していた。

そこから紆余曲折、迷走して今にたどり着いたけど、4コマを描き続けていることは変わっていない。そのことは、割と自分にとって誇れることだったりするのです。

 

何度でもいうが、そういう場所を与えてくれているヲルガン座には本当に感謝!

これからも、ヲルガン座は、ヲルガン座であり続けますよう!

 

 

2018年1月号

気がつけばもう11月!

やばいやばい!今年もあと2ヶ月きってしまいました。

毎年恒例となりつつある、年末に今年の4コマ漫画をアップして振り返るの巻、

ぼちぼち始めさせてもらいます・・・!

(本来なら毎月アップするものを、サボりぐせがつきすぎて、このパターンが定例化してしまってます。。)

 

2018年はノビコオープンの記念すべき年。

一つの夢を前にして、なんだか不思議な巡り合わせについて思いを馳せ、これって運命だったのでは!?なんて勝手に盛り上がること、ありますよね?

 

f:id:nicolaus92:20181109061539j:plain

父は、本当にうらやましそうで、イスラエルで知り合いが豆腐屋やってるらしいから、繋がったら面白いんじゃないか?とか、まるで自分のことのようにワクワクしていました。そうね、イスラエル豆腐屋。面白そうだけど、ちょっとやっぱ、遠いかな。

 

 

 

 

 

 

ノビコの実情 その2

f:id:nicolaus92:20180827060055j:image

クロアチア旅行から、ケルンに無事戻ってきました〜(3日前に)。

明々後日から、営業も再開します。

忙しくなる前に、4ヶ月ノビコをやってきた、まとめその2を書いておきたい。

 

ノビコをスタートしてみて、よく思った事の一つに、「この3人で良かった」という事。

ノビコは店主(社長)のいないコレクティブ経営(共同経営)という形をとっていて、その経営者が、私、のび太、Kiseの3人。全ての決定事項に対して、3人で話し合い、同じように責任を持つ、というのが基本的なやり方だ。

なので同じお店で働きながらも、全員が自営業。なんだけど形式的な話をすると、実は私だけ従業員という形をとっている。私がお店の経営者に名を連ねるためには、日本から取り寄せないといけない書類が色々あるらしく、、、面倒なのでちゃんと調べてませんが、形式的なことはこの際目をつぶりました。これが問題になる時がくるとしたら、お店が崩壊するときなのかも・・・。こ、怖い。

でも実際の経営は3人でやっていきましょうってことで、様々な情報、問題、働く時間など、お店に関することは全部共有しながら進めるべきだと思っている。

と言ってもなかなか大変なんだこれが。問題意識がバラバラだと、話し合っても行動につながらないことも多々あるし、3人とも持ってる能力は違うので、仕事のポジション的なことは、まだまだシェア仕切れていない。なので事後報告のこともあれば、完全に任せっきりの案件もある。それぞれの裁量に任せていい部分とそうでない部分の線引きも難しい。

それでもこの3人でバランスが良いなと思うのは、お互い違う分野でお店に貢献できている、という点。私はメニューなどに使うイラストが描けるし、のび太は庭で育てている紫蘇などの特別な野菜作りが出来、Kiseは電気関係全般の管理、調理機器の修理が出来る。それぞれの能力が活きているっていうのは、共同運営をしていく上ですごく大事なモチベーションだと思った。

そしてもう一つ良かったポイントは、3人ともノビコをやる一番の目的が「生活」だったということ。これで生活したい!とみんな思っているので中途半端な関わり方はできない。3人で責任を分け合う事が前提となっている。3月に東京で、ノビコ開店祝いのトークイベントをやった時に、共同運営の色んなケースについて聞いて、これは共同運営を続けていく上でとても大事だと思った。

例えばみんながボランティア同然で関わる共同運営のお店だと、時間のあるときに自由に関わりたい、そして誰も責任を持ちたくない、という逆のことが起きてしまいがちだ。結局誰か一人が多く責任を持つことになったり、力関係が生じてきたりと、なかなか難しい。(ノビコの前身であるCafe Fatchでも同じ問題が起きていた。)

そしてもちろん、3人ともが同じ目的だったとしても、共同運営をうまくやっていくには、たくさんの努力が必要になる。意見がぶつかったら納得がいくまで話さないといけないし、細かいコミュニケーションが必要になってくる。

だから、自分が店主となって力関係をはっきりした方が、やりたい事がやりやすい。って人もいると思うし、そういうお店でもスタッフと良い関係を築き、面白い場所作りを実現している人もたくさんいる。

でも私にとっては、3人でやろう!というアイデアがとても心強かった。もともと私には明確なお店のビジョンなんてなかったし、ただ自力を信じて生きていける場が欲しかっただけなのだ。ずっと自営業に憧れてきたけど、これじゃないとダメ!というものもないし、一人だと結局心細くなって続かないのがオチである。もしかすると、そんな3人が集まって出来たのが、「ノビコ」なのかもしれない。目指したいお店の形も共感できるところが多く、お互いのセンスが結構好き。声を大にして、本当にラッキーだったと言いたい。

 おかげさまで、今は総勢10人と一緒に仕事をしていて、とても和気藹々と楽しいのだけど、自分の思うようにはいかないのが現実だし、コミュニケーションの悩みは尽きません。

 

ということでここからは、私から見たノビコのお悩み、聞いてください。

うどんの麺作りは、私がまず1ヶ月集中的に担当して、気づいたことを踏まえて作り方をまとめ、今は3人+アルバイトの1人、計4人でローテーションしている。麺作りは一番の重労働なので、一人に集中すると大変すぎる。そんな簡単に?麺作りって職人の仕事じゃないの?と思うかもしれない。

でも、もともと全員素人なのだ。インターネット情報を元手に、パスタマシーンを使って作れるよう試行錯誤して、自分の手でやってみて感じたことを頼りにやり方を決めるしかなかった。道具も材料もうどんの認知度も日本とは全然違うのだから、同じもの、同じ方法論を目指してもしょうがない。それでも縁あって、うどんを打ちながらヨーロッパを周っていた森岡さんや、丸亀の純手打ちうどん「よしや」の大将山下さんから、アドバイスを頂く事もでき、重要なポイント、現場に合わせた考え方を学んで、今のスタイルに少し自信を持てるようになった。お客さんも美味しいと言ってくれる。

が、しかーし!みんな素人なんだから、まだまだ改善の余地ありまくりなんだ、という事を忘れないでほしいな、と私は正直、ハラハラしながらみんなを見ている。日によって時間帯によって、麺が切れやすかったり、硬かったり、力がなかったり。気温、塩と水の量、技術。「毎日同じうどんを作ることがいかに難しいか・・・」という映画「UDON」の中のセリフを素人ながらに噛み締めているのです。。

だから今ある問題点も常に共有して、ちゃんと話し合いながら一つ一つレベルアップを目指したい。というのが理想。言葉の壁も遠慮もあってなかなかスムーズにいかないのが現実である。

天ぷらに関しても、同じような心配がいつもあって、誰も天ぷら名人の肩書きは持っていないので、強く指導することに抵抗がある。最初に決めた方法も、よくよく見ると、人それぞれ変わってきていて、出来上がりにも差が。。。天ぷらはとてもシンプルな料理だけど、守るべきポイントをしっかり守らないと油っこくなったり衣が厚くなりすぎたり。これではいかん!と、どんな天ぷらを目指すか、という話し合いをして試作もしてやっと3人の中では方法論を共有することができたけど、他のアルバイトスタッフも、となると色々気を使ってしまって口うるさく言いにくい。

もっと細かく言えば、野菜の切り方一つとってもそう。一度指導してもだんだんと人によって変化が。。。料理のプロではない私たちが、意識を共有するのはこんなにも難しいのかと悩む毎日なんである。

何故こんなにも、きっちり指導することに二の足を踏んでいるかと言うと、ヒエラルキーを職場の中で作りたくないから。

そうは言っても、ちゃんと指導する者は必要だし、自分たちの作るものに対して、しっかりプライドを持つ事も大事だ。しかし、上からの押し付けにもしたくないから、何故そうしたいかちゃんと説明して納得してもらう必要がある。うーん、難しい。そんな高度なドイツ語、できるわけねー!と言うのは私個人の問題だけど、3人の中でそれを言う人が固定化してくるのもマズイから、しどろもどろで頑張っている。

実際、もし日本語なら、相手の気持ちも考えて気をつけながら説明したり、後からのフォローもできるのに、と何度思ったことか。

話し合い、お互いに納得し合うことが一番大事なのに、自分の気持ちを思うように表現できないのは、なんとも悔しい。大事なところはのび太が翻訳してくれるから、内容は理解できるけど、やっぱり自分のタイミングで自分の言葉で伝えたい。

早くそうなりたいけど、焦ってもしょうがないので、ほんと出来ることからちょっとづつ・・・です。

 

そしていつも思うのは、人それぞれの考え方の違い、センスをどこまで許容でき、どこからすり合わせるべきなのか。自分の中の境界もあるし、お店としての境界もあると思う。それがよくわからない時もあるし、怖さもある。

もっと、お互いに溜め込まないよう正直に話して、譲ったり譲られたり歩み寄ったりできたらいいんだろうと思う。

 

そんな人間関係を作るにはまず、信頼とリスペクト、を持つことですね。

 

簡単なようで難しい。難しいようで時々簡単。

ほんと、ややこしいよね人間関係。

と、話がまた大きくなってきたのでもうやめます。

 

 

明日から仕込みでまた忙しくなります。

そして、明々後日から第2のスタート!

の気持ちで頑張っていこうと思います。

 

読んでくれて、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノビコの実情 その1

f:id:nicolaus92:20180821070941j:image

4月にオープンした「Nudeln Bar & Cafe Nobiko 」もあっという間に4ヶ月が経った。

忙しい毎日で、仕事以外の時間は、家事か、インターネット動画漁るか、湖でリフレッシュ!等、頭使わなくていいことに費やしていたので、ブログを更新する気にもなれず。。。

だったんですが、思い切って8月は3週間お店を閉め、各自休暇をとることになり、

現在、クロアチアで夏を満喫中!今度は遊ぶのに忙しいんですが、まだ時間はあるので「ノビコ」をやってみて実際どんな感じかとか、この4ヶ月で感じたこと等を、ちょっとまとめてみようと思います。

 

さて、実際「ノビコ」は商売としてうまくいってるか?というと、、、

思った以上に良い感じです!

儲かって儲かって仕方がない!というほどではありませんが、最初目標としていた日々の売り上げは、軽々と超えてしまいました。しかし忙しくなる分スタッフの不足が問題となり、今は7人のバイトを雇っています。それでも皆週に1〜2回しか出ないので、経営者である3人は週6日朝から晩までフル出勤。基本10〜12時間労働、というブラック会社さながらの勤務時間となっております。。。かつ、人をこれだけ雇って、さらに増やすべきなのに、経営は大丈夫かどうか?というのは、今も手探りの状態。

そんな課題はたくさんあるけども、「もしかして私たちのお店、人気なの?」と疑いたくなるくらい、お客さんは入ってくれています。ありがたいことです。

でも、それって何故なのか?

 

色んな理由があると思うけど、共通して言えるのは、消費者側に立ったお店であろうとすること。その地域の人々にインパクトを与えること。なのかなぁと思う。

消費者というのは、イコール自分でもあるから、自分だったらこんなお店に何度も通いたい!というのを考えればわかりやすい。私たちにとっては、「安くて美味しい」というのもその一つ。うどんもスープも天ぷらも自分たちで作っている、という付加価値を考えると意外と安い!と思ってもらえる値段設定を考えた。

その代わり、テーブルサービスを少なくして、注文や支払いはカウンターまでお客さんに来てもらう。これは案外マイナスポイントでもなくて、お客さんがウロウロすることになるので、店の中の活気、親しみやすさに繋がってる気もする。

消費者側に立つ努力として、小さいことでいうと、メニューの中のアレルギーや化学調味料表示もちゃんとやっている。一応法律で義務付けられているけども、トイレ近くの壁など誰も見ないようなところに、読む気をなくすような小さな字でまとめて書いてあったりと、わかりにくいお店が多い中、ノビコは結構真面目にやってる。かつ、みりんを使った商品についてもしっかり明記。アルコールフリーかどうかを気にする人もいるからだ。もちろんみりんはしっかり煮て使ってますが、残ってる可能性もある、ということで。なんて優しいお店!と自分で言っちゃう。逆にそこまでする?と思うかもだけど、それぞれの食スタイルを尊重すること、その為に情報はオープンであること、はドイツで重要視されている気がする。グルテンフリー対応も考えた方が、ポイント高い。ノビコは今のところメニューにはないけど、相談されれば対応している。

あと、ドイツではお冷サービスなんてないので、お水も買わないといけないのが普通。でもご飯食べるとき、なんでもいいから水分欲しい時あるよね。ってことで、水道水でよければ、と無料で提供。

小さなことだけど、お客さんに「私たち商売のため、お金のためだけで考えてませんよ〜」と示すためにも結構大事なポイントかな、と思う。

 

もう一つの、地域にインパクトを与える!っていうのは、ここドイツで何を提供すれば興味を持ってもらえるか、新しい体験になりうるかって事。

かつ、自分が好きなもの、やりたい事をかけ合わせた結果、自家製のうどんをやる事になったわけだけど、結果これが良かったのは、ドイツで自家製麺を出す店はものすごく少ないという事。ちょっと不思議に思ったのだけど、イタリアンレストランは腐るほどあるけど、自家製生パスタを出す店は見た事がない。

ところが、最近になってケルンには自家製麺のお店がノビコを合わせて3軒出来た。他2軒は中華で、美味しいラーメンが食べれる。ケルンのタウン情報誌にノビコが掲載された時の特集がまさに「新しいスタイルの飲食店」で、今までよりももっとピンポイントなジャンルで攻める飲食店が増えて来た、消費者側も色んなものを食べてみたいという欲求が強くなってる、という内容だった。思うに、ドイツは食事に対して保守的な人が多く、慣れない味覚(例えば苦味)に対しては、拒否感を示す人が多い印象だけど、それが少しづつ変わって来てるのかな〜と思ったり。そういう流れの中での自家製麺という選択は、正解だったと思う。

ドイツでは一般的でない食材を扱っている、というもの好奇心をそそるポイント。アイスランド産の昆布を使ったスープもそうだし、出し殻昆布の佃煮も、好きな人はまとめ買いをしていく。庭で育てた赤紫蘇で作った紫蘇ソーダも、美しいルビー色に惹かれて頼む人多いし、徐々にファンが増えてきてる。冷たいうどんも、彼らからしたら食べ方も新しいし面白い。特にこの夏はドイツも異常な暑さが続いたので、思った以上に売れた。普通夏はレストランにとって厳しい時期で、暑けりゃ暑いほど、人は減る。みんな何をしているかというと、旅行、もしくは湖かプールで泳いだり、自然の中でバーベキューだ。外の方が涼しいから。ノビコも人の少ない日はあったけど、大体平均かそれ以上の集客があった。ノビコでしか食べれないものを、好きになってもらえるのは、お店にとってとても心強い。

ヴィーガン料理、というのも私たちのお店の個性の一つ。かつヴィーガンのうどんは、日本でもやってるお店見た事がない。「新しい体験」という意味ではもってこいだ。

でもヴィーガン料理の持つ優しい味、シンプルな味のイメージは壊したかった。ヴィーガンじゃない人も偏見なく食べてくれるような味を目指して、実際にFBなどのコメント欄に、ヴィーガンじゃないけど関係なく美味しい!と書いてくれてるのを見ると、心の中でガッツポーズをする。

とはいえ、お肉や魚のメニューがないと知って、出て行くお客さんもいるし、カフェ利用で牛乳がない事を知って、「普通のカフェになったと思ったのに・・・」と愚痴をこぼす人もいた。

まあそれでも日本に比べれば、ヴィーガンに対するイメージはかなり良い。動物愛護、健康思考、環境保護、色んな理由で支持する人がいて、関心は高い。オーガニック商品が人気なのもそうだけど、自分が何にお金を払い、何をサポートするか。という意識を持つ人が多いように思う。安くて便利、だけを追求した消費活動は、その生産側にいる人々の生活を壊し環境を壊す。資本主義、FUCK!という事で、良い行いをしたい多くの人は、そんな自己実現の一環に消費活動があったりして。

お店としても、お金の使い道にあれこれ悩むのは大事だなと思っていて、経費を抑えることも考えた方がいいけど、妥協しないところも持っていたい。

例えばアイスランド産の昆布は、結構高価だけど、味も気に入っているし家族経営でやってる生産者をサポートしたい気持ちもあり、良いお付き合いが続いたらいいなと思っている。以前はマクロビ食材をネット販売している会社から購入していたんだけど、最近直輸入に切り替えて、そこはきっちり経費削減。

あと、アルバイトで来てくれている人の給料は、時給10€(約1200円)。これ、飲食店としては良い方で、人が増えれば増えるほど、経理を圧迫してくる案件だけど、働いてる人のモチベーションを保つためにも変えたくはない。

そんで私たち3人の1ヶ月のお給料は、各自手取りで1000€(約12万)。週6日働きまくってこの給料。はっきり言ってこれが一番経費削減になってるかも笑。生活はまあギリギリだし貯金もないけど、2週間旅行することも出来たし、全然楽しくやっていけてる!

 

まあそんな感じで、100%資本主義から距離をおくことなんてできなくても、出来る範囲で抵抗を試みてはいます。お金はなくても、それで心は随分晴れ晴れとしているのです。

話がずれていってますが、私たちの同居人であるエリトリアからやって来た難民も、飲食店で勤務していて、ほとんどの飲食店がそうであるようにやはり長時間労働で。しかもあからさまなヒエラルキーの中で彼の立場は一番弱い。彼は私たちより良い給料をもらっているけれども、ずっとずっと辛そうだ。彼はいう。「お金は大事だけど、これを続けたら心が壊れる。ニコとルカスは自分たちのお店をやってるから、どんなに忙しくても心があるだろう」と。彼は今お金がギリギリになっても仕事の時間を減らして、その分ドイツ語学校にまた通いたいと、考えている。

 そんな言葉を聞いて、「ノビコ」をやっていく中で大事なことは、クサい言い方になるかもだけど、働く人の心と、お客さんの心がちゃんと通ってるってことだと思った。

だからこそ、お客さんはまた来てくれる。3週間お店を閉めると聞いて、「その間どうすればいいの〜?」と残念がる一方で、何人もの人に「良い休暇をね!」と声をかけてもらえて、本当に嬉しかった。

 

 

さてさて、自分なりに、お店をやってみてこんな事が良かった!って事を中心に書いてみたけど、もちろんこれってドイツだからこそ通用している部分もたくさんあって、飲食業界が細分化されまくってる日本で店を開くなら、また違う頭で考えないといけないだろうな。

なので、誰かの参考になるかどうかはわかりません。でもこの世の中に、世間にはびこる呪いから解かれ、自力でなにか商売をしようって人がもっと増えたらいいな〜。

 

まだ4ヶ月の、よちよち歩きのお店で、これからは色んな事を維持していく事が課題なんだろうと思っています。スタッフ同士のコミュニケーションの問題、シフトの問題。料理のクオリティの問題。悩んでることも山ほどある。ヒエラルキーをなくして、コレクティブで運営する難しさ。この辺の悩みはまた次回書けたらいいな、と思っています。

 

もうすぐクロアチア旅行も終わり。。。ああ、今はケルンに帰りたくない気持ち。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ノビコ」始動!!!

ブログほったらかしにしすぎて、いきなり飛びますが。

うどんBAR & Cafe ノビコ、4月3日にオープンを迎え、すでに1ヶ月半が過ぎました!

音沙汰なくて本当にすみません。3月の日本滞在時には、たくさんの人に励ましの声やアドバイス、冷やかし等をいただき、本当にありがたかったです。

そして、色々と準備不足なまま開店してしまい、宣伝もまともに頑張っていないにも関わらず、、、

予想以上に沢山の人が来店してくれました!!!!

最初の1週間が終わった時点で、もうまともに立っていられない程、ボロボロになるまで働いた、という感じでした。

そして、すぐに気づきました。週1の定休日では、私たち全く休めない、という事実に。

日本でも多くの人に指摘された事ではありましたが、実際にどれだけお客さんが入るか、などの心配と、メンバーの一人が「この町で週2定休の店をやると潰れる」という謎のジンクスを信じており、すぐには変えられなかった。

4月は、本当に無休で1日12時間〜14時間働きまくったけど、さすがにこれを続けると死んじゃうって事で、5月から早速、週2定休へと変更させてもらいました。

そして今は月、火は定休日で、火は仕込みとメンテナンスとミーティング。実質週6日勤務で頑張っています。毎日が40人〜60人分のうどんを機械でコネるところから始まります。

3月の香川・丸亀うどん行脚で訪れた「よしや」さんからのダイナミックなアドバイスのおかげもあって、ノビコのうどんは、以前よりコシもモチモチ感も上がってようやく納得できるものが出来ているように思います。自分の今の経験値と環境・条件を考えると、ベストを尽くせているのでは、と!まだまだ学ぶ余地はありまくりですが。

 

うどんがメインのお店ですが、うどんとの相性も良い、天ぷらや天丼も始めたら、これもとても好評で。やっぱり揚げ物の力はすごい!

私にとっては、とても大衆的なものを提供している感覚でも、周囲にとってはとても新鮮なお店でありメニューであり。なんだこれは!みたいな。

天秤にかけられるような似たお店もないので、とにかく好奇心もあって色んな人がやって来て、それを彼らがFacebookなどのSNSでシェアしてくれ、さらに広がりを見せそうな期待を感じてはいます。かつリピーターが多いのは、嬉しいポイントでもある。

広報、自分たちでももうちょっと頑張らねば!と思うのだけどね。。。

 

4人のメインスタッフ以外にも、4人くらいバイトで入ってくれてる方がすでにいて、どのように伝えてどのように店を回していくか、が目下の課題。

私はこの1ヶ月半、麺作りと仕込みがメインだったけど、そろそろカフェメニューも出来るようになりたい。

誰もその辺をコントロールしてこない&したくない。ので、自分から動かないとこのお店の働く環境は良くならない。

それはとても面倒な事でもあるけど、とてもフェアであるし、自分で考え動くトレーニングにもなる。

きつくても、自分で考え自分で動く。これ、大事。

言葉の問題もあり、日々の疲れもあり、そういう伝えていく作業が滞りがちだけど、無理ないペースででも、前へ進んでいきたいと思っています。

 

f:id:nicolaus92:20180523083439j:image
f:id:nicolaus92:20180523083425j:image
f:id:nicolaus92:20180523083444j:image
f:id:nicolaus92:20180523083358j:image
f:id:nicolaus92:20180523083406j:image

オープン記念でのび太の姪っ子ちゃんが作ってくれたノビコガーランド。

f:id:nicolaus92:20180523153736j:image

新しく始めた天丼と、お味噌汁のセット!人気メニューになりました。

f:id:nicolaus92:20180523151030j:image

ケーキ担当、渾身のマンゴー抹茶ケーキ。数時間で完売したので、味見が出来なかった…。

f:id:nicolaus92:20180523155231j:image

沢山の要望に応えて、全品ではないけど持ち帰りもできるように。

f:id:nicolaus92:20180523154517j:image

辛いうどんが欲しい!とよく言われたので、作ってみました豆腐チゲうどん。

f:id:nicolaus92:20180523155149j:image

まだまだ始まったばかりの私たちのお店。

f:id:nicolaus92:20180523083303j:image

 

とりあえず、今日はこの辺で。

遅ればせながらの一次報告でした!

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年12月号

6月から通い始めた、ドイツ語コースは12月でついに一区切りついた。

ビザのために最低限必要なB1テストが終わったからだ。

結果は3ヶ月待たないといけないので、もう忘れようと思うんだけど、これ受からなかったらもう1回300時間学校通うとかマジで嫌。

でも2回目までは国がお金出してくれるし(私に収入がないため)、このIntegrationkurs(統合コース)というのは名前こそちょっと気持ち悪いが、ありがたいものだ。

来年1月からは、オリエンテーションコースというドイツの歴史、社会、法律などについて学ぶコースに通う。良いのか悪いのか。まぁしっかりしてるよね。。。

 

 

クラスに友達も出来た。ドイツ語がお互い上達すると色んな話をするようになり、時に議論が白熱したり泣いたり笑ったり、と結構ドラマもあった。

違う国からやって来た者同士、ぶつかる事はあるけど、最終的にはドイツにやって来た者同士、お互い助け合って尊重しあいましょう、という話に落ち着くのだ。

トルコ人ムスリムの男性と、イラン人が揉めた時も、イランではムスリムを強制されるから、「私の問題は全部ムスリムから来た」という言葉を投げ、トルコ人の男性は「ムスリムが問題なんじゃなくて政府の問題だろう。私はムスリムだよ」と返し、「確かに問題は政治と宗教が結びついていることだよね、ごめんなさい。私の両親もムスリムだよ」となる。彼女のイランでの辛い仕打ちを想像すると、ムスリムの考え方にヘイトが生まれるのも当然だけど、それは間違いだと気づくことが出来る。

難民問題についてイタリア人が、「難民が大量にやって来てイタリア政府はもちろん支援をする。でもイタリア国民への支援はそう簡単にしてくれない。だから俺はドイツに来た。」とシリア人の若者の前で主張していて、それはどういう意味?と複雑な表情をしつつも「僕もドイツですぐに支援をもらえたよ。でもこれは僕のお金ではないと気づいた。だから早く自分の力で稼ぎたい。」と冷静に返していて、イタリア人も「自分にとっては誰がどこから来たなんて関係ない。ここでは自分も外国人だしみんな頑張らないとチャンスないよ」と落ち着く。まあ私は「いや、イタリア人のあなたはヨーロッパ外から来た人より、チャンス多いでしょ」と言ったし、彼にはこの社会に明らかな差別があることも考えて、色々発言してほしいな、といつも思う。

でもリアルはやっぱり彼が言うように、頑張らないとチャンスはどんどん少なくなる。ドイツ語も努力しないとよくならない。面倒臭くても職業訓練を受けないとドイツで良い仕事にはつけない。それは何年もかかる。差別は存在するけど、国際色豊かな国だし、能力さえ活かせればチャンスはあるだろう、と感じる。

それか自分でビジネスを始めるか。トルコから来た男性は元々弁護士で、エルドアン政権批判により逮捕された経験もあり、イタリアに逃げ、トルコレストランを開業。さらに店舗を拡大しようとドイツにやって来た。彼はすでにイタリア人国籍も取得している。たくましいな、と感心する。

 

難民として来ている以上、外国人でいる以上、どんなに頑張っても本当の自由は手に入らないというリアルもあるし、ドイツ政府が勝手に祖国が安全になったと判断すれば、強制帰還させられることだって。色んな問題について考えさせられる。

 

 

私が、特に仲良しなのはイランから来た女性2人。

二人ともクリスチャンで、ドイツに来て初めて信仰の自由を手に入れ、その点はとても幸せそうで、仕事の目標もちゃんとあってバリバリ頑張っている。祖国には長いこと帰れないけど、本当に良かったなぁと思う。

イランでは「おしん」が大人気だったらしく、日本人のイメージは真面目で親切で礼儀正しくて、、、と言う風にかなりポジティブな偏見がある。「おしん」観たことないけどそういう感じなのかね?

なんか言われる度に「みんなじゃないよー、悪い人もいるよー、怠け者もいるよー」と言わないといけない。

まあ私への偏見は、こんな可愛いもんだからいいけどね↓

 

f:id:nicolaus92:20171231195527j:plain

 

 

安心してください。最初は戸惑いもしたが、今ではとても良い友達です。

偏見は誰もが持ってて、たまに笑いのタネにもなるけど、傷つけてしまうことの方が多いので、気をつけよう。

 

ギリギリ、2017年のうちに書き終えた!!!

みなさん、良いお年を〜

 

 

 

2017年11月号

2016年10月17日にドイツに来たので、丸々1年が過ぎた。

中身の濃い1年ではあったけど、幼児の1年に比べると、成長の仕方は劣ると知る。。。

f:id:nicolaus92:20171231193635j:plain

のび太家の兄弟はベビーブームなのか、ここ3年くらい毎年1〜2人誕生している。

私は持ち前の愛想の良さと、本気で遊ぶサービス精神で1歳児までの幼児はよく懐いてくれるのだが、、、

成長するにつれて、この人言葉がちょっと違う。。。とか余計なことに気づき始め、距離が生まれてしまう。ああ、悲しい。

 

こないだ一番年上の14歳の姪っ子ちゃんとのび太と3人で映画を観に行ったが、大人と話すより緊張してしまってまともに話しが出来なかった。

それでも目が合うとニコッと笑ってくれる、とても優しい賢い子で、本当はもっと色々話したいんだ。

 

あと5年、待ってください。Tante Niko(ニコおばさん)、頑張る。