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ニコニコ通り

漫画、木版画、イラストなどなど、製作中。

2015年6月ドイツ旅行⑤ 〜ベルリン〜

ベルリンから高校の頃からの友人、ハナちゃんと合流した。

彼女とは1年ぶりに会ったのに、お互いの近況を細かく話さない不思議な仲。でも言いたい事はちゃんと言える大切な友達。

 

ハナちゃんと合流して最初に向かったのは、ソ連軍の慰霊碑がある公園だった。そういうものがあるとは全然知らなかった!因みにこのマニアックなチョイスは、のび太案。

ソビエト連邦は、第二次世界大戦で一番多くの人が亡くなった国。ドイツとの戦争でも600万人が戦死、捕虜の死者数を合わせると1000万人を越えるらしい。。。

ナチスドイツと言えば、ユダヤ人迫害が真っ先に浮かぶが、ソ連人も同様のレイシズムにより多くの市民が犠牲になったし、ロマ(ジプシーとも言われる)、精神障害者身体障害者、同性愛者も、同様に迫害されたそうだ。

表沙汰にされない部分でも多くの人が犠牲になっていることを、認識しなくては。

 

ソ連軍の慰霊碑は、基本シンメトリーなつくりで、入り口には膝まずく兵士の銅像。

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真ん中の、右手に刀、左手に子供を抱いた兵士の銅像の足元にはナチスハーケンクロイツが!なんて直接的な表現…。

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ここは、冷戦時は東ドイツでありソ連が支配していたのだから、この規模でソ連軍の慰霊碑があっても不思議ではないかもしれないが、今も変わらずあるのは、ナチスに対する猛省があるからかな?日本では、強制連行された朝鮮人労働者を慰霊する碑が、撤去されそうになったり、東アジア侵略の歴史をねじ曲げようとする風潮もあるのに。

ドイツでは、石畳の道のアチコチに、このような小さな碑が存在する。

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これは、ナチスにより迫害された人を弔う為に、彼らのかつて住んでいた場所に埋められている「つまずきの石」と呼ばれるモニュメントだ。名前、生まれた年、いつ、どこで死亡したか、また殺されたか、が刻まれている。1個だけの場所もあれば、10個以上並んでいる場所もある。当時の状況を想像し、殺された一人一人を思い、踏まないよう注意して歩く。これがドイツだけでなく欧州全体に広がっているそうだ。

私はとてもいいプロジェクトだと思ったけど、踏まれるのがイヤだ!と反対している人もいるという。その気持ちもわからなくはないが、日常の中で見えないよりはずっといい。気をつけないと、犠牲となった彼らを踏みつけるような事を、再びやってしまうぞ!と、人間の愚かさを問われているようにも思った。

日本なんてまさに今、戦争の過ちを反省して生まれた9条「戦争放棄」を踏みつけるような事になってるし。

 

さて、慰霊碑を後にして次に向かったのは、ベルリンの壁イーストサイドギャラリーだ。

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まず壁の薄さにびっくり!これ、あっさり越えられそう。

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でも越えようとして沢山の人が射殺された一方で、西側へ逃げる方法は他にも色々あったらしく、なんだかインチキな世界だな〜と思った。まあ政府自体が東側で服役している政治犯を西側に売って儲けてたくらいだし。もちろん勝手に分断されるのは冗談じゃないけど、中途半端な支配で、逃げる?逃げない?と翻弄されるのもイヤだな。そもそも、どっちが良い世界か?なんて単純には言えないような気がする。

という事で、次に向かったのはDDRミュージアムという、東ドイツ時代の生活文化について知ることが出来る場所。

社会主義なので、皆等しく貧乏で、生活用品や車も種類がなくて同じものを使っていた。と言ったって、一般市民が10年かけてプラスチックの国産車を手に入れるのに対し、権力を持った政治家やなんかは、あっさり西側の高級車に乗ってたり、生活水準にものすごい差があったそうだ。むかつく話である。でも資本主義だって同じ。格差がどんどん広がりのたれ死んでも自己責任!みたいな世の中もむかつくわ。

秘密警察による盗聴の記録や刑務所の再現など、暗部も展示してるんだけど、意外と生活雑貨や家具、車やバイクのデザインも、レトロでチープで可愛かったり、東ドイツの文化を懐かしむような展示も多かった。

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物や文化の多様性がなく閉鎖的、というイメージの一方で、ビーチでは裸が普通!みたいな開放的な文化もあったらしい。

今でもこういう文化やデザインは旧東ドイツの地域性として楽しむ事が出来る。ベルリンの信号機のキャラクター、アンペルマンもその一つだけど、人気があるからって色々グッズ展開して利用していく、THE資本主義!みたいな事になるとちょっと冷める。

それよか誰も見向きもしないようなもんが欲しい!という事で、ベルリン最後の日は、東ドイツ時代のものを販売する小さな雑貨屋へ。老夫婦がやっている小さな店内には所狭しと物が並び、なかなかいい感じ。東ドイツ時代の絵本や布、レコードを買った。

歴史や文化を知ると、物が愛おしくなるし、手に入れる場所も大事。ここは、老夫婦が商品について色んな事を教えてくれるし、とてもいいお店でしたよ。

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ベルリンでは、のび太の友達マライカさんのアパートにお世話になった。ここも4人でルームシェアしている。シェアが基本ってのが、やっぱりとてもいいなぁ。しかも旅行中でいなかった方のお部屋を自由に使わせてもらって、そのオープンさに驚く。本当に有り難いことです。

キッチンには、私がイラストを描いた、マヌケゲストハウスのステッカーが貼ってあったよ。これは、1年前に来た、YuYuと松本さんの仕業。嬉しかった!

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因に、ベルリンではケバブやハンバーガー、カレーソーセージなど、やっとお肉にありつけた。やっぱり肉は美味い!でも一番記憶に残ったのは、ファラフェルでした。

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旅は、6日目。

ついに、のび太のホームグラウンド、ケルンへ向かう!