今までドイツで観たライブは、大体パンクとハードコア。
特にハードコアは全然興味なかったんだけど、ここに来て好きなバンドが出来た。一つはケルンのハードコアバンド、FINISTERRE。
女性ボーカルとは思えない声の迫力と、ステージ前で暴れる男が居たら、容赦なく突き飛ばす姿が素敵だった。そんで普段はめちゃ優しい。惚れてまう。フランクフルトとニュルンベルクのライブを観て、彼らのキャラクターも含め、大好きになりました。
ベース2人、ギター、ドラム、チェロという編成で、サンプリングも使ってて、すごく面白い音だった。ライブイベント当日、演者の為にチャーハンと味噌汁を作ったんだけど、ライブ中のMCで「すごく美味しかったよ、ありがとう!」とそこだけドイツ語と英語両方で言ってくれて(オーストリアもドイツ語圏だから多分私の為に)、その優しさに感動。
どちらも、ストイックさと強さと優しさが同居してる素敵なバンドでした。
もう一つ、すごく印象に残ったのは、ドイツの伝説的パンクバンド、EA80のライブ。
ケルンから車で1時間位の、アーヘンという街に、観に行った。
会場は元防空壕だった地下をスクワットして出来たライブハウス。いかにもアナーキー!な空気が流れていて、かっこいいスペース。
壁には、セックスの断り方講座もあり。
ドアの上には、背が高い人が頭をぶつけても痛くないようクッションが。こういう優しさ、ぐっとくるね。
EA80は、1980年頃に結成して以来、30年以上、ずっとインディーズでレコードを出し続けている、おじさんパンクバンド。オフィシャルウェブサイトはあるが、情報は一切なし。写真もなし。MVもなし。インタビューも、海外でのツアーもほとんどなし。物販は音源のみ。バンド名の由来は誰も知らない。というストイックでミステリアスなスタンスを聞くと、伝説と称されるのも納得。
ボーカルのおじさんも激渋で、ライブになると完全に自分の世界に突入。マイクスタンドやらビンやら周りにあるものをめちゃくちゃに使ってノイジーなギターを鳴らし、フロアに降りては鬼気迫る顔で叫ぶ。
でも全体的な音は、エモいパンクで、美しいメロディーもあって、とても好きな感じだった。ギターの小太りのおじさんの、間違えた時のリアクションがとてもキュートだったのもツボでした。
のび太はこのバンドがめっちゃ好きで、14歳の時に、アーヘンの同じライブハウスで、彼らのステージを観たという。
のび太のオススメする、1986年のライブ
EA80 live,1986 in Duisburg/Deutschland
これは1982年の彼らの音。私の生まれた年だわ。
そしてこれは一番新しい2011年のアルバムから、私の好きな曲。
殆どのアルバムはYouTubeで聴けるし、ファンサイトには、ディスコグラフィーなどの情報もちゃんとある。アートワークもかっこいいです。
以上、ドイツで出会ったパンクとハードコア前編、ぜひチェックしてみてくださいな。
もうすぐ2015年も終わり。ドイツ滞在も折り返し地点が近い。色んな事があったけど、やっぱり時間が経つのは早い!ちょっと焦る!
年末年始はオランダへ遊びに行ってきます!
皆様、良いお年を〜!!!