5月半ばより計画・準備してきた「刷る!ワークショップ ステンシル×木版画」、先日無事、終えることが出来ました。
長いようであっという間だった一日を、色んな事を考えたこのイベントの事を、忘れないように書いておきます。
朝11時に、東京からかけつけてくれた南部さんとサチコを、バスセンターでお出迎え。
沢山のお土産を受取り私は会場のふらんす座へ、彼女らは原爆ドームと資料館のある平和公園へと。
お土産でいただいた、インドネシアのアートグループTaring Padiのユスフの作品を壁に飾らせてもらう。これだけでもう、ここに来る価値があるように思える素晴らしい作品。ありがたや!
ステンシルのニーノさんが準備に1時間遅刻するもんだから(しつこい?)、汗だくになりながら準備してあっという間にスタートの14時!
あれこれ紹介して説明してという行を、A3BCの時はいつも任せっきりなもんで、うまく整理出来ていなかったかも。こういうのもすべて経験だ。
参考として、お土産その2のA3BC木版画ZINEを見せると、「凄すぎて参考にならん」というお褒めの言葉を頂きました。
木版画は小学校の時以来だよ!という人が殆ど。最初はおそるおそるだった彫刻刀さばきも、彫る中で段々とコツを掴み、徐々に自分の作品世界へ(入っているように見える)。
中には、棟方志功ばりの迷いなき刀使いをする方も!そして出来た作品。
そしてこの方のお子さん(小学4年生)の作品がこちら。
親子ですな!
少年は、木版画に目覚めたのか、この後も余った木を彫り続けていた。
プリントする時に「踏む」というのが、驚きもありなんか楽しそうなのが、毎度ながら、いいよね。
なんだろう、ものすごく哀愁を感じる。
得体の知れなさをポップに仕上げる、というセンス。
ヲルガン座スタッフも、シフトの合間、出勤前の時間のない中、何人か参加してくれて。
わずか1時間半でこれを仕上げたのは、十日市アパートの天使、マイさん。
あっという間に17時が過ぎ、後半参加の方々もやって来て、テーブルの面子も入れ替わったが、、、
鈴木さんはその間、ずっと同じところで頑張っていましたよ。
広島歓楽街を代表するストリップ小屋「ヌードの殿堂 第一劇場」。8月末でその歴史に幕を下ろすそうで、この作品は多くの人の心に響いた。
ステンシルと木版画をはしごしてくれた方の作品!長丁場、おつかれさまでした!
同じくはしごした(しかも17時から!)、ヲルガン座の妖精、原さんの木版画。自分の事を工作少年だと称する、66歳。すてきです。
踏ん張りながら脱力する、良いポーズ!
スタッフ、ユミさんの作品。出来上がりを見て「小学生のやつみたい〜」と何度も言ってましたが、かなり達者な小学生だと私は思いますが!
一番最後のお客さんが来たのが、20時。
デザインを見た時は、「え、終わるの無理かも。。。」と思ったけど、
超特急で、よく頑張りました!
木版画作品はこんな感じで。
実は、彫りがどうしても間に合わなかった方もいましたが、個別でどうにかします!
ステンシル作品も、とても良かったです。プリントは、何度かポンポンとインクを乗せるのがコツだそうで、結構時間かかる。シートを剥がす時のドキドキが醍醐味なのだ。
じゃーん!出来た!か、かわいすぎるにゃんこ・・・
The Defective products! 直訳すると、「不良品」。うん、でもいい言葉。
こちらは、南部さんの作品。ワークショップ手伝いながらも、シンプルな作品をさくっと作れる南部さんの軽やかさが好きです。
アコーディオン部の方のアコーディオン、かわいい!シンプルに見えるけど、めっちゃ細かい作業やね。。
ステンシルの王道? シルエットで表現!
全員分ではないけど、ステンシルはこんな感じでした〜。
そんなこんなで、最初から最後まで賑やかで、わいわいわい。
最後の一枚が刷り上がって、片付けが終わったのが、24時過ぎ。
やっとこさありついた、オルガン座のブンチャーとビール!最高でした。
いつもはカウンターで甘くて優しいミルクカルピスとか飲んでるニーノさんが、一気にビール2杯いきました。それ位大変だったけど、充実したって事。
ちなみにこの日、原爆ドーム横では、アトム書房復活!新しい骨董&途中でやめる即売会があって、歩いて7分のところに居るのに、全然行けなくて、これだけは心残りだった。
でも同じ日に、長崎から東京から、大好きな人たちが広島に集まったというのは、素敵なことだ。
いい一日でした!
ご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました!!!
楽しそうに制作する姿が見れて、刷り上がりに感動する姿が見れて、そこかしこで生まれる交流が見れて、本当に嬉しかったし、ほっとしました。やって良かったなぁと思います。
そして、今回のワークショップに合わせて東京から手伝いに来てくれた南部さんとサチコ。2人が居なかったらどうなっていた事か。本当に助かりました!ありがとう!
一緒に企画したニーノさんと。制作に慣れてくると、クオリティを求める分、最初の出来上がったときの感動って薄れていくけど、ワークショップでそれ思い出して、良かったって。あと、相手はもちろん自分じゃないから、教えた通りには巧くいかない事も当然あって。どこが難しいか、とかが見えてくる。でも別に、巧くある必要がない時もあるし、そこをどうサポートするかっていうのは、ワークショップの永遠のテーマかもしれない。
そこをうまく出来た自信は正直ない。課題はたくさん。全部経験だと思って次に活かすしかないですね。
ニーノさんと一緒に出来て良かったです。ありがとうございました!
次はあるかな?また、打ち上げ第2弾(勝手にビアガーデンと決めている)で話しましょう。
そして、会場のふらんす座(ヲルガン座)。ここでの人のつながりがあったからこそ、今回のイベントがあります。
私の広島での生活は一時的なもので、だからやりたい事どんどん出来る状況でもないと、最初は色々諦めていたのだけど、イズミさんの提案とニーノさんとの出会いで、こういう形で実現して、自己満足ではあるけど、何か広島での生活に爪痕を残せたかな、と思います。本当にありがとうございました!
広島のみなさん、これからもどうぞ、よろしくです!
7月31日、ヲルガン座蚤の市出店するので、一日ヲルガン座で飲んでようと思います!ぜひ、お話したり、飲んだりしましょうね。