6月から通い始めた、ドイツ語コースは12月でついに一区切りついた。
ビザのために最低限必要なB1テストが終わったからだ。
結果は3ヶ月待たないといけないので、もう忘れようと思うんだけど、これ受からなかったらもう1回300時間学校通うとかマジで嫌。
でも2回目までは国がお金出してくれるし(私に収入がないため)、このIntegrationkurs(統合コース)というのは名前こそちょっと気持ち悪いが、ありがたいものだ。
来年1月からは、オリエンテーションコースというドイツの歴史、社会、法律などについて学ぶコースに通う。良いのか悪いのか。まぁしっかりしてるよね。。。
クラスに友達も出来た。ドイツ語がお互い上達すると色んな話をするようになり、時に議論が白熱したり泣いたり笑ったり、と結構ドラマもあった。
違う国からやって来た者同士、ぶつかる事はあるけど、最終的にはドイツにやって来た者同士、お互い助け合って尊重しあいましょう、という話に落ち着くのだ。
トルコ人のムスリムの男性と、イラン人が揉めた時も、イランではムスリムを強制されるから、「私の問題は全部ムスリムから来た」という言葉を投げ、トルコ人の男性は「ムスリムが問題なんじゃなくて政府の問題だろう。私はムスリムだよ」と返し、「確かに問題は政治と宗教が結びついていることだよね、ごめんなさい。私の両親もムスリムだよ」となる。彼女のイランでの辛い仕打ちを想像すると、ムスリムの考え方にヘイトが生まれるのも当然だけど、それは間違いだと気づくことが出来る。
難民問題についてイタリア人が、「難民が大量にやって来てイタリア政府はもちろん支援をする。でもイタリア国民への支援はそう簡単にしてくれない。だから俺はドイツに来た。」とシリア人の若者の前で主張していて、それはどういう意味?と複雑な表情をしつつも「僕もドイツですぐに支援をもらえたよ。でもこれは僕のお金ではないと気づいた。だから早く自分の力で稼ぎたい。」と冷静に返していて、イタリア人も「自分にとっては誰がどこから来たなんて関係ない。ここでは自分も外国人だしみんな頑張らないとチャンスないよ」と落ち着く。まあ私は「いや、イタリア人のあなたはヨーロッパ外から来た人より、チャンス多いでしょ」と言ったし、彼にはこの社会に明らかな差別があることも考えて、色々発言してほしいな、といつも思う。
でもリアルはやっぱり彼が言うように、頑張らないとチャンスはどんどん少なくなる。ドイツ語も努力しないとよくならない。面倒臭くても職業訓練を受けないとドイツで良い仕事にはつけない。それは何年もかかる。差別は存在するけど、国際色豊かな国だし、能力さえ活かせればチャンスはあるだろう、と感じる。
それか自分でビジネスを始めるか。トルコから来た男性は元々弁護士で、エルドアン政権批判により逮捕された経験もあり、イタリアに逃げ、トルコレストランを開業。さらに店舗を拡大しようとドイツにやって来た。彼はすでにイタリア人国籍も取得している。たくましいな、と感心する。
難民として来ている以上、外国人でいる以上、どんなに頑張っても本当の自由は手に入らないというリアルもあるし、ドイツ政府が勝手に祖国が安全になったと判断すれば、強制帰還させられることだって。色んな問題について考えさせられる。
私が、特に仲良しなのはイランから来た女性2人。
二人ともクリスチャンで、ドイツに来て初めて信仰の自由を手に入れ、その点はとても幸せそうで、仕事の目標もちゃんとあってバリバリ頑張っている。祖国には長いこと帰れないけど、本当に良かったなぁと思う。
イランでは「おしん」が大人気だったらしく、日本人のイメージは真面目で親切で礼儀正しくて、、、と言う風にかなりポジティブな偏見がある。「おしん」観たことないけどそういう感じなのかね?
なんか言われる度に「みんなじゃないよー、悪い人もいるよー、怠け者もいるよー」と言わないといけない。
まあ私への偏見は、こんな可愛いもんだからいいけどね↓
安心してください。最初は戸惑いもしたが、今ではとても良い友達です。
偏見は誰もが持ってて、たまに笑いのタネにもなるけど、傷つけてしまうことの方が多いので、気をつけよう。
ギリギリ、2017年のうちに書き終えた!!!
みなさん、良いお年を〜