ケルン、2月、といえば。
そう、カーニバルである。ケルンが1年で最も狂乱に包まれるイベント。
カーニバルとは何か?
とても簡単にざっくりと、4コマ漫画で説明してみました!
実は、カーニバルのスタートは前年の11月11日11:11。もっとも盛り上がる2月上旬までも度々色んな場所でカーニバル関係のパーティーが行われるが、みんなが本気を出して浮かれるのは、最後の6日間。つか、イベント期間が長すぎる。
この6日間は、とにかく飲んで騒いで歌って、また飲んで。しかもただ飲むだけではなく、派手で浮かれた仮装をすることが超大事。普通の格好をして街へ繰り出そうもんなら、未来の宇宙ステーションに降りたった昔の人のように、冷めた目で見られてしまう。
この写真でいうと真ん中の巻き寿司コスプレが普通で、横に並ぶ私たちが、何もわかってないアホンダラなのである。
この6日間には、ちゃんとスケジュールがあって、ざっと紹介するとこんな感じ。
*木曜Weiberfastnacht(女性のカーニバル)
11:11から祭りがスタート!
この日は、女性のためのカーニバル。元々は、普段家事育児に追われる女性たちが外でハメをはずしてもオッケーな日とされていた。今や共働きが殆どだし、女性は家庭、みたいな考え方は古いので、どうでもよい感じだが、この日は男性権力の象徴であるネクタイが切られてしまっても文句は言えないのだとか。
因みに誰にでも(合意のもと、ほっぺに)キスしてよい日とも言われていて、都合よく考える人々がセクハラに走る、という悲しい現実も…。
*金曜
特に何もなし。飲むだけ。
*土日
いろんなパレードが各地で行われる。
おばけの格好をして街をみんなで練り歩くGeistarzugは、デモみたいで楽しい。
*月曜Rosenmontag(バラの月曜日)
カーニバルの最高潮。仮装パレードの山車が町中を練り歩いたり、お菓子を撒いたり、飲んだり歌ったり踊ったり。
*火曜Nubbelverbrennung(ヌーベル燃やす)
祭りの最中に、浮かれポンチがしでかした粗相をすべてヌーベルという人形の所為にして、文句言いまくった後、火あぶりに。
燃やされる人形を前にして、カーニバル の終わりを惜しみ、泣き出す人もいるとか。
*祭りのあと
Aschermittwoch (灰の水曜日)
カーニバルの熱狂から一変、この日からイースターまで静かに過ごす。
なかなか奥深い祭です。
去年は木曜のWeiberfastnachtに街を歩き、土曜のGeistarzugに参加したのみ。
来年はぜひ、ヌーベルを罵倒したのち燃やす現場にかけつけたい。
次回の4コマも、カーニバルの紹介です!