ニコニコ通り

漫画、木版画、イラストなどなど、製作中。

2019年4月号

ポーランド系スーパーで起きた、ちょっとした事件簿。

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多分格好とかも含めて子供っぽかったんでしょうね。ノーメイクだし。

中身はポーランドのビールをわざわざ買いに来るほどの、ビール好きおばさんなのに。

 

ところで16歳てのは、ドイツでは思い出深い特別な年齢のようで。

酒もワインまでは解禁されるし、クラブに行ったり夜遊びしたり、親の目が届かない時間も増え、進学か就職かで道が分かれ、大人扱いされはじめ、世界が広がっていく年齢なんだろうなぁ。

先日も友人宅のパーティーのテーマが「16歳」で格好とかどんな音楽聴いてたとかの話で盛り上がっていたそうだけど、自分の16歳思い出しても、何にも出てこなくて驚いた。一番着てた服はなんなら高校の制服やし。あ、初めてCD買ったのは16歳だったな(遅い!)。スピッツの「フェイクファー」。CDデッキ持ってないのに、どうしても欲しくて。お姉の部屋に忍び込んで、全部覚えちゃうくらい聴いた。高校に入って環境も変わって、少し大人っぽい話題も出てきて、多感な時期だったんだろうけど、自分の見てる世界は、今思えばとても狭かった。

最近盛り上がりを見せる、気候変動対策を訴える金曜日のデモも10代の若者が中心で、発端となったスウェーデンの活動家グレタ・トゥンべリさんも16歳。

それを考えると自分の16歳の時との自我格差がすごい!

 

グレタさんのことは日本でも話題になっていたようで、SNSで応援する声も誹謗中傷する声も両方見た。

彼女が12歳からヴィーガン食を始めた事について、親の責任を問う声や子供が自分でそんなこと決めるはずないって声もあったけど、私はそんなに珍しい事だと思わなかった。のび太の姪っ子も12歳頃から自分でベジタリアンになると決めたし、ノビコをたまに手伝ってくれる16歳の男の子もすでにヴィーガンで、二人とも肉魚普通に食べる家庭で育っている。十代の若者に、自分の道を自分で決める力がないと決めつけるのは如何なものか。というか、親も社会も、子供が自分で考え自分で決める力を養うサポートをすべきなんじゃないか。それでたとえ失敗しても、途中でやめても、自分で決めてやったことなら納得できるし学びもあるだろう。ただ決めるまでの過程で、話を聞いたり、一緒に考えたり、情報を提供したり、いろんな道を示すなどのサポートは必要だと思う。周りの影響で自我が形成されるのなんて当たり前で、大事なのは、感じた事を発信出来たり、実際に行動に移したりする事だ。

その結果、グレタさんのような若い活動家が生まれたなら、まず誇るべきことでしょ。

私は、彼女だけでなくご家族や環境も含め、素晴らしいと思う。

(もちろん周りから傷つけられたり、道徳的に悪い影響を受けまくった人は、逆に反発できないと、あるいは他のサポートがないと、誰かを傷つける行動に出る可能性もある。そんな不幸が不幸を呼ぶパターンはまた別の問題としてある。)

 

グレタさん自身を見本にする必要はないけど、彼女が自ら動き、発信する事が出来た社会のあり方は、見習った方がいいんじゃないのかな。

誰かを不当に傷つけるような行動でない限り、大人がケチをつけるのは、みっともないからやめた方が良い。

 

うーん、16歳以下に間違われた話から、テーマがどんどん大きくなりすぎて、頭ん中ぐるんぐるんになってきたのでもうやめます。

ではまた!