ニコニコ通り

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2019年8月号

今年7月の参議院選挙、初めて在外投票をしてまいりました〜!

海外在住者は、国政選挙のみ参加できるんだけど、そのためにはまず、在外選挙人名簿への登録証が必要になる。

数年前の衆議院選挙はまだ登録証を持ってなくて、というか仕組み自体分かってなくて、投票できず悔しい思いをしたので、選挙後にデュッセルドルフにある日本総領事館で申請。書類が本籍地に送られ、登録証が届くまで、おそらく数ヶ月はかかったと思う。

そういう事前の準備が必要になるので、選挙があると知ってから動くのでは遅い!

ビザやパスポートの提示だけで出来るようになればいいのになぁ、と思うのだが、現状はこうなので、海外在住者の方々にはぜひ早いとこ申請してほしい!ちなみに総領事館に行かなくても、申請書類はダウンロードして印刷、郵送でもできるはず!

 

そして実際の投票方法は3つあって、

総領事館に直接出向いて投票する。

②自分の本籍地のある選挙管理委員会に投票用紙を請求。その際に在外選挙人名簿登録証を送らないといけない。投票用紙が届いたら、記入してまた送り返す。

③日本に一時帰国した際に投票する。

 

それぞれ期日が違うかもしれないけど、総領事館で投票する際は、期日が数週間早かったので、注意が必要。

こんな感じで、まあまあ面倒くさいんである。私はデュッセルドルフ総領事館までそんなに遠くないから良いけど(それでも往復20ユーロかかる!)、郵送する場合は、郵送にかかる時間も考慮して動かないといけない。

いやー、やっぱりハードル高いなあ。。。

 

でもね、今まで当たり前にやってきた日本の投票の仕方も、ドイツと比較すると、そもそもハードルが高い!ってことを指摘されました。

 

 

 

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なぜ鉛筆なのか、を調べてみると、「握力が弱くても書きやすい」「間違えても簡単に消せる」「安い」などの理由が挙げられていた。あと「ペンを使うと擦れて用紙が汚れ機械での読み取りが難しくなる」ってのもあった。

数年前も鉛筆だと不正が起きるかもしれないから、ペンを持参しよう!って動きもあったけど、結局ペンで書いて無効とされる可能性もあるからやらない方がいい、って話もあったりして、何が本当なのやら・・・。

なぜ鉛筆か、の理由もイマイチ納得しがたいし、不安は拭えない。

名前を書かないといけないシステムも、指摘されるまであまり疑問に思ってなかったけど、確かにいろんなトラブルが起きそう。。。間違えることは誰だってありうるし、同じ苗字の候補者がいたら混乱しそう。比例代表の政党名も略称で書くと、一体どこの党のことを言ってるのか定かでなくなり、正確な分類ができない。

選挙活動の中で候補者が、どう書けば確実かを説明する場面もよく見るが、そこを気をつけないといけない選挙ってそもそもどうなん?と思ったり。

マーク式にすれば、リストの中から選んでチェックするだけだから、どう考えても楽なんですけど。かつ多くの先進国も、選挙をマーク式にして主に機械で読み取るという方法に移行し、結果的にコストも減っているらしい。

 

どんな反論をされたところで、おそらく今の選挙システムに対する不安感は消えないだろう。そんな信頼性に欠ける選挙を未だに続けている日本は、やっぱり民主主義国家とは言えないです。もっと大胆な不正を疑う人もいるし、今の政治を見ていると、あり得ない!と思えないのが悲しいところ。

 

そして、多くの人がそこに気づき、政治家も無視できないくらいの声を届けないと、議論になる可能性すらないかもしれない。

とりあえず、「安心でシンプルな選挙が欲しい!」と言うしか私にはできない。

改正求む!!!!

 

ちなみに、私はドイツの選挙にはほぼ参加できない。自分の暮らしに直接影響があってもね。(ほぼ、と書いたのは、一番小さい町の選挙には参加資格があるため)

その悔しさは、在日外国人の悔しさと同じだと思っている。

たとえ日本で生まれ育っても、それが自分で望んだ事でなくても、国籍という壁がある限り、与えられない選挙権。だからといって簡単に自国に帰れる訳でもない。

 

だからこそ、自分の与えられてる選挙権は大事にしないといけないし、遠いドイツに住みながらでも、私は日本の国政選挙にはちゃんと参加したい、と思うのです。

 

そして、国籍関係なく、その国に住んでる人間が参加できる選挙を求む!