ある暑い夏の日。
クーラーのないノビコのキッチンで、しかもマスクを着けて働くのは、かなりキツい。おもむろに、ハンドタオルを冷たい水で湿らせ、汗をかいた顔を拭いた時、そのあまりの気持ちよさと開放感のおかげで、ふと思い出した。
以前はこれが気軽に出来なかったこと。
ドイツに来て変わったことは何?と聞かれてすぐに浮かぶ事の一つに、化粧をしなくなった事がある。
周りにしてない人が多いからなのか、ふと何の為に化粧をするのか分からなくなり、スッピン生活を始めてみると、すぐにそれが当たり前になった。
私にとって化粧は、そんな程度の事だったんだろう。
たまに、変身願望というか、化粧をして気合いを入れた自分に会いたくなる事もあるけど、まずは新しい化粧品を買うべきなんだろうか。ああ、やっぱり面倒くさい。。。
化粧をしなくなった流れで、メイク落としからの洗顔という流れも消滅してしまって、風呂と朝の支度がかなりスピーディーに!そして何と言っても経済的!
洗顔はたま〜にするんだけど、しなくても肌の調子は悪くない。日本では朝晩2回もしていたのに!
簡単に「やらない」という生活に切り替えられた、ということは、自分にとって大事ではなかった習慣ということだ。
自分にとって大事なのであれば、化粧も続けたら良い。
でもこれは本当に自分のため?と問い直すことも、時には必要なのかなと思う。
ぱっちりした目を演出しようと、頑張るのは誰のため?何が基準?
やめてみて気づいた。自分のシジミみたいな小さなタレ目を、そのまま受け入れ見せることの方が、私にとっては自信になった。
だから、やっぱり私にとっては、
スッピンライフ、最高!なのだ。