ニコニコ通り

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2020年12月号と草木染めのアレコレ

前回11月号で、のび太さんの趣味について書いたけど、私にだって趣味の一つ二つありますのよ。

 

2020年に、私がハマり一喜一憂したもの、それは、、、

 

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草木染めをするのは、実は初めてではなく、東京在住時に一度大量の手拭いをコーヒー染めした経験があった。

その時の知識で、綿やリネンなど植物性の布は染まりにくい為、まずは濃染処理といって、タンパク質を布に吸着させる作業をした方が良い。いくつか方法があるけど、一番気軽なのは豆乳に浸して、そのまま乾かすというもの。でもこれも均一にするのが難しく、ムラになりやすく、要は結構面倒な作業なのだ。

因みに私は、豆乳と水を1:1の割合で混ぜたものに布を30分ほど浸した。

 

去年私が試した草木染めのいくつかは、この濃染作業をしなくても、しっかり染まってくれて、それが分かったのが一番の収穫だったかもしれない。

 

まず試したのは、紅茶。

これも濃染処理なしで染まる。

私が持ってる紅茶は色が濃いので、わりとハッキリした茶色に染まった。

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そして、お次は玉ねぎの皮。初心者向けとしては王道の素材。

それもそのはず、これも濃染処理なしでしっかり山吹色に染まる。でも水の量、皮の量の割合や抽出時間によっては、茶色っぽくなることもある。

参考までに、約20gの玉ねぎの皮に2リットルの水で染液を作り、取り出した皮でもう一度2番液を1リットルの水で作り、3リットルは取れた。

 

染めの後は、自分の手まで黄色くなる。玉ねぎの皮、おそるべし。

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次に発見したお手軽素材は、アボカドの皮と種!

最初、濃染処理したもので染めたら、茶色よりのベージュピンクになった。

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まぁ綺麗だけど、もっと可愛いピンクを期待していた。

 

それで色々調べたのち、今度は濃染処理なしで、染液に少し重曹を混ぜたもので染めてみると、見事可愛いピンクに!

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このアボカドの皮と種、2つ分を3回煮出して約4リットルは染液がとれたので、集めるのもそんなに大変ではないし、かなりお気軽に出来て、色も綺麗!そして面白いのは、空気を含ませると染液が鮮やかになる、という点。煮出した染液を10回以上鍋から鍋へ移し替える作業を繰り返し、空気を含ませることで徐々に鮮やかな赤い染液になるのだ。化学ですね〜。

 

そして、去年の草木染めの鬼門、赤紫蘇!4コマで描いた通り、これは苦労した〜。

もとはと言えば、いきなり草木染めを始めたのも、赤紫蘇で毎年恒例の紫蘇シロップを作っているとき、濃いルビー色を見て、これ染めれるんじゃない?と思いついたからだ。

そして、ネット上の色んな体験談を漁り、思いの外混乱することになる。

赤紫、緑、灰色、、、書かれている結果があまりに違いすぎて。

とりあえず、小さな布切れで試したら、灰色がかった緑、みたいな絶妙な色になった。そこから立てた自分なりの仮説、

紫蘇+クエン酸で、灰色っぽい緑

紫蘇+重曹で、明るい緑

を元に、2種類試した結果…

考え方の方向は合ってたっぽいけど、だいぶ薄い!濃染処理もちゃんとしたのに!右がクエン酸入り。左が重曹入り。

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染液はかなーり濃くて、ワックワクした分残念ではあったが。まぁこれはこれで、綺麗かな。

因みにこれが、紫蘇+クエン酸の染液に浸けたとこ。

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これを媒染液に漬けると、みるみると灰色に!不思議!

で、最後は上の写真の右側のうっすい灰色だからな〜…

 

そうそう、媒染剤(色素を布に吸着させる為のもの)について書いてなかったけど、私はすべて、ミョウバンでやってます。一番手に入りやすいので。

色の出方は媒染剤によって大きく違い、ミョウバンを使うと基本的には染液より明るめの色になる。紫蘇の場合は、銅媒染で濃い緑になるとの情報もあったので、いつか試したい。

 

あと、基本的な染めの手順はこんな感じ。濃染処理は割愛。

 

①染液を煮出して作る

②布を40度くらいのお湯に一度浸しておく。

③煮出したものをザルでこし、熱い染液に絞った布を30分ほど浸す。時々かき混ぜて布を動かす。

④媒染液を作っておく。(ミョウバンの量は布の重さの約8%。水の量は染液と大体同じくらい)

⑤布を水洗いし、絞って、媒染液に30分ほど浸す。時々かき混ぜて布を動かす。

⑥取っておいた染液は再び温めておく。2番液を作っていた場合、私はそれも混ぜる。

⑦水洗いして、絞って、もう一度染液へ。好きな濃さになるまで浸す。玉ねぎの皮の場合15分くらいで終えたが、アボカドの場合は適当にほったらかして多分6時間くらい浸した。

それでも好みの濃さにならなければ、媒染液→染液を再び繰り返し、最後は染液で終える。

⑧最後に色が出なくなるまでしっかりと水洗いして、絞って陰干しして完成!

 

因みに素材ごとに、煮出す時間や火の強さ、染液に浸す時間など、気をつけるべきことが違う。そりゃ違うもので染めるんだもの、当然といえば当然。

そして、そこが草木染めの面白いところだなぁと学んだ、2020年大人の自由研究でした。

 

今年は、赤紫蘇染めともっと向き合いつつ、別の草花にも手を出したい!

ドイツでは、雑草としてどこにでもあるビリビリ草や、胡桃の皮とか手に入りやすいもので。

 

草木を育てるのが好きなのび太さんも、私の新しい趣味を喜んでくれ、染めに使える花を育ててみる!と張り切ってます。ドイツ語の草木染めの本もプレゼントしてくれました。

夫婦でなかなか相性のよい趣味を持ってて、便利便利♪

 

まだまだ奥が深い、草木染め。細く長く楽しみたいと思います。