ニコニコ通り

漫画、木版画、イラストなどなど、製作中。

2021年11月号

今更ながら、あけましておめでとうございます!

ついに、2022年になってしまった。。。

去年のブログもまだアップロードし終えてないというに。。。

ま、自分のせいだけどね。

 

年末はノビコ恒例大掃除と、プチ改装で大忙し。新しいテーブルや棚を作ったり、気になってたところの修理など、お店の中には常にやるべき事が転がっていて、全部はできなかったけど、まあ頑張ったんじゃないでしょうか。

おかげ様で、新年の営業も順調な滑り出しです。

 

それはそうと、11月の4コマ漫画。こちらはドイツの方にぜひ読んで欲しいな〜と思い、すでにドイツ語に翻訳し、4コマ漫画カレンダーにも早速収録させてもらいました。4コマカレンダーについては、また別の機会にちゃんと書きますね。

 

なぜ、ドイツの方に読んで欲しいかと言うと、多分ドイツ特有のあるあるネタなので、日本だとイマイチ想像しにくい事なのかな〜、と思ったので。

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日本でも左翼はすぐに「独裁だ〜」と政治批判するジャン!という声が聞こえてきそうだけど、日本の場合、実際ずーっと自民党による独裁だし、やりたい放題な政策を進めていたりするので、同じ批判に聞こえても、今回は内容が全く違う、というのをお間違えなく。つまり批判すること自体は良いんだけど、問題はその内容、という話。

しかもこういう批判の仕方をする人って、ドイツでは圧倒的に右翼に多い。

 

ただ単に今まであった「自由」がほんのちょっと制限されただけで。しかもそれは他者や社会を守るために必要な制限であるにも関わらず。「独裁」という言葉を使って反発する人たちがいる。コロナ対策に対して「ナチ時代よりひどい」なんて曰うのは、ナチ時代に迫害され命を奪われた600万人以上の人達に対してものすごく失礼なこと。あの時代の独裁で奪われた「自由」と「命」と、今のちょっと制限された「自由」とでは、比べることなど到底できない。

コロナ対策で政府への批判をしたいなら、補償問題や運営方法などもっと別の視点があるはずで、「制限された自由」に対してブーブー言ってるだけなら、それはただの我儘としてしか映らない。

気候変動への対策についてもそう。ドイツで最近テーマになってるのが、車の高速道路での制限速度を設けるかどうかって事。以前もブログで書いたと思うけど、まず制限がないってのに驚きなんだけど。気候変動問題以前に、普通に危ないんすけど。

これ、去年の9月に行われた連邦議会選挙でも、大きなテーマの一つだったし、70%以上のドイツ人が制限速度は設けるべきだと世論調査で答え、これらを公約として掲げる緑の党が選挙で票をのばし政権に入ったにも関わらず、叶わなかった。なぜならこれに反対するFDP(自由民主党)も同様に票をのばし連立政権の仲間いりをし、道路交通省の座についてしまったから。。。このへんの新政権(労働党緑の党自由民主党の連立政権)の話も、自民党しか勝たん日本にはない感じの駆け引きとかを感じ、面白いのだけど、それはとりあえず置いといて。

 

ドイツは「自由」が何より大事な国、であることはわかった。もちろん多くの人はその自由のもと、自ら社会貢献しようと動いているのも確かだし、大事なルールは守っても、意味のないルールは破ったりもする。でもこの自由は、社会の中でお互いを認め合ったり、変化を可能にしたりする為のものであって、決して、我を通すためのツールではない。私自身、自由が保障されることも大事だと思っているので、それを履き違える人がいることをとても残念に思う。

 

日本でいうと、ヘイトスピーチを「表現の自由だ!」なんて言葉で正当化しようとする感じに近いのかな。

ドイツで5年過ごしてみて、個々人の意見や自由を尊重しようという雰囲気があっていいな〜、と思うけど、それも極端な方向にいくとやっぱり問題になったりして。そういうのを日常生活の中でも感じるので、つくづくバランス取るのって難しい。。。でも大事。。。って思います。

 

新年一発目のブログから、悶々とする内容でごめんなさい。2022年もぼちぼち更新していくので、よろしくお願いしゃす!