去年の休暇で、唯一残念だったこと。
この温泉地、ホント凄いロケーションで、オーストリアのアルプスの谷間にある田舎の街なんだけど、でっかいホテルが建ち並び、街のど真ん中をでっかい滝がドドドドッと貫き、360度アルプスの頂きに囲まれている、夏はハイキング、冬はスキーのいわばザ☆観光地なんである。
しかもケルンから電車一本で行けちゃう!10時間以上はかかるけどね。電車だと動き回りやすく、狭苦しくないので全然平気。
そんで電車から降りて、徒歩10分でこんな景色に出会えるなんてそんな便利なことってある?
なんでもこのホテル群、戦後にバンバン建てられたのち一度は観光地としても廃れたらしい。だから中には廃墟ホテルもちらほらあるし、古いまま中を改装してるだけの建物もあってそれがまた良い雰囲気。新しく建て直されたホテルもたくさんあるけど、やっぱり見た目には全く面白くない。
私たちが泊まったゲストハウスも古いホテルを改装したらしく、アインシュタインが滞在したこともある、とかで、雰囲気めちゃくちゃ良かったんだけど、残念ながらこの旅行の後iphoneがぶっ壊れて写真のほとんどを失くしてしまった。。
キッチン共用だし、ボロいし、なんとなくスクワットっぽい自治スペースっぽい感じがあって、スタッフさんもどこに居るかわからんし、色々適当で最高だった。
そして私たちの旅の主な目的はそう!ハイキングと温泉、だったのだけど。
4コマに描いた通り、温泉とは名ばかりの温水プールだったのはとてもとても残念。
でもサウナの丸一日コースで、身体はしっかり温まり、日々の疲れとハイキングの疲れを癒すことができた。ハイキングも毎日のように行くと、疲れを通り越してどんどん元気になってく感じがあって、休暇から帰ってきたとき、この身体作りを維持せねば!とお家で有酸素運動を始めてみたけど、すぐやめたよね、やっぱり。。
アルプスの大自然の力はやっぱり偉大だ!ズボラな私が毎日ストレッチまでしてハイキングに挑んだのだから。
ちなみにオーストリアもサウナは男女共用の裸スタイル。慣れればこんなのは大したことではなく、私も普通に裸を晒して楽しんだ。リラックスルームみたいなところで、おばちゃんが真っ裸で足広げて本読みながらうたた寝してるのを見ると、もはやここは極楽浄土か?というくらい平和で自由な空間なのだった。
そしてもう一つ、この旅でのハイライトは、標高2000m以上の高地にしか生えていない、ヨーロッパハイマツに出会えたこと。
のび太がどうしても直に観たいというので、最終日の前日、ヒーヒー言いながら山を登った甲斐があったもんで、ヨーロッパハイマツが何本も立ち並ぶ素敵な散歩道を二人占めできました。シーズン前ということもあって、私たち以外誰もいなくて、ホント最高だったなー。
この木の香りは安眠効果があるということで、実際に木肌や枝葉を匂ってみると、確かにとても癒される良い香り。オイルや石鹸などになってこの地域の名産品にもなっている。こんな木、知らなかったけど、のび太のおかげで貴重なものが見れて大満足。
思い出を感動した景色を写真に収めてはみるものの、写真だけではなかなか伝わらない自然の偉大さと、その時の体感を忘れたくないなぁと思うし、いつかまたもう一度!と思わずにはいられない。
ここはまた再訪する予感!