ニコニコ通り

漫画、木版画、イラストなどなど、製作中。

2019年12月号

2019年ラストの4コマ漫画は、話題になったあの人を。

 

 

 

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何故彼らの運動が、全世界で注目されたのか。多くの人の意識を変え、広がっていったのか。

メッセージの力強さだけではなく、必要性の高さだけではなく、大人が望む子供のイメージを、学校をストライキする、という形で裏切り続けたことが大きいんじゃないか、と思う。

その影響力を勿論わかった上でやっている。何故なら、地球の未来の為に、私たちが、大人が、社会が変わらないといけないから。

 

その本気を、「子供のやること」としてしか見ていない、大人たちの醜い批判を、SNS上で沢山見た。グレタさんのキャラクターや生活環境をネタに、非難する人も。

ヨーロッパでは「ファックグレタ」と書かれたステッカーが一部で出回る始末…。

情けない。

そんな恥ずかしい大人たちも、彼らによって気付かされた大人も、私もあなたも、反省するべきだ、と思って描いた4コマ漫画でした。

 

そしてまずは、問題と向き合わないといけない。勿論そうすると、この社会や自分の生活のダメなところ、地球に悪影響なところが沢山見えてくる。飛行機での移動も、車社会も、肉を消費することさえも、繋がってる問題だから。

そのすべてを変える事なんて、無理だと思うし、完璧でなくたっていいし、どっちがより正しいか競争になってもつまらない。

 

この方が地球にとって優しいかな、と思える選択を少しでもしたい。褒められるレベルではないが、エコバック持ち歩くのも、肉の消費を抑えるのも(うちで食べるお肉は大体近郊のオーガニックのもの)、リサイクルの紙製品を使うのも、月経カップ使って生理用品のゴミ減らすのも、意味があることだと思いながらやりたい。

最近、私とのび太はヨーロッパ内旅行であれば、電車を使う。飛行機の方が安いし車の方が便利だけど、電車とバスで行く方が、ストレスも少なく気分も良い。食堂車でビール飲みながら景色眺めたりできるのは最高。電車賃がもっと安くなれば、電車使いたい人確実に増えるだろうな〜。国はもっと電車やバスのサポートをしろー!

 

これくらいのレベルからでも、みんなが未来の地球のために同じ方向を見る事が、大事なんだと思う。

 

私たちの夢は、シベリア鉄道で日本へ行くこと!

時間もお金もうんとかけて、地に足つけて移動する。移動そのものを楽しむ。

うーん、ワクワクする!

 

 

 

 

2019年11月号

さあさあ、2020年2月になったところで、2019年11月の4コマ漫画をアップしちゃいますよ〜!(全く関係なし!ただ遅れてるってだけ!)

 

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このスタッフさん、バカって言葉が気に入って、自らそれをあだ名にしてしまったため、挨拶時には、「あ、おはよう〜、バカ」とこっちが軽くいじめてる感じになってしまってる。一応、「バカ」だけだとアレなんで、「バカさま」とか「大バカ者さま」とか、丁寧に呼ぶこともある。

やっぱ新しい言語を覚えるときの入り口は、こういうアホっぽい感じの方が入りやすい。

クソどうでもいい、とか、めんどくさいみたいな軽口も、学校では教えてもらえないけど、実際のコミュニケーションではかなり使えるし、タイミングもわかりやすい。

教科書開くとこから始めちゃうと、その言葉をすぐに嫌いになっちゃいそう。

使いながら学ぶのが一番!

 

そう言い訳しながら、ドイツ語の教科書をもう2年くらい開いてない私。

そろそろ真面目にやらんとなぁ…(遠い目( ̄ー ̄)

 

 

2019年10月号

去年の休暇は、イタリアのボローニャとボビオという田舎町で過ごしました!

生パスタやモッツァレラチーズを日々堪能し、川遊びではしゃぎ、インターネットのない環境でゆったりと。

 

そんな素晴らしき日々を過ごしていた私に、突如訪れた悲劇。

それは、LINE乗っとり事件でした。。。

 

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このような面白対応をした友人はいないけど、詐欺師とちょっとやり合ってる人とかいて、メールっていう距離があるからこそ、出来ることだなぁと思った。

それにすぐに私じゃないと気付いて対応してくれてて、ちょっと嬉しかった。

心配させてしまったし、嫌な思いを友人たちにさせてしまって、申し訳なかったけど。。。久々の友人とやりとり出来て、近況も連絡したりなんかして、悪いことだけって事もなかったかなぁ。

 

そのあと、色んな詐欺師との会話をネットのまとめで見て、笑ってしまってこんな4コマを描いてみました。

 

相手も感情ある人間なのね、と分かると少しほっこりしたりして。

騙すのは良くないし、面倒なので二度とゴメンだけどね!

 

みんな、LINEに限らずだけど、インターネット上で使うパスワードは、定期的に変更しよう!

 

 

 

 

2019年9月号

さてさて、気がついたらもう2020年ですねぇ。

皆さんは良いスタートが切れましたか?

2019年にやり残したことはありませんか??

 

私は、、、あります!!!

 

ということで、いつものようにしれっと2019年9月の4コマ漫画をご紹介します。

 

いやー、消費税上がりましたね!軽減税率つきで!

どうですか。生活厳しくないですか。色々納得いかないことありませんか。

ドイツの消費税と比べてみると、まだ低い!なんていう人もいると思いますが、そもそもの社会システムや経済活動が違うのに、安易に比べるのは意味がないですよね。

高い消費税を払っていても、ドイツの方が日本より生活しやすく豊かである、というのが移住した者としての実感です。

 

でも、軽減税率について納得いかないことは、ドイツでも山ほどあるようです。

時代とともに更新されないといけない案件。

 

 

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軽減税率について日本は食料品と新聞が対象、となってるけど、ドイツは生活必需品が対象となっている。そういう観点で見ると、生理用品が必需品だということ位、秒で理解してサクッと変えてほしいですよね。つかもう7%と言わず、0%で!

ノビコでも大事な食材である、昆布や豆乳も未だに19%なのは痛い。昨今のヴィーガンブームを考えると、必需品になってる人も多くいるだろうに。

 

ちなみに軽減税率のルールで、飲食店内での食事は対象外で持ち帰りだと対象になるってのありますよね。ドイツでも同じルールだけど、それで値段が変わるっていうお店は見たことがない。ノビコでもそうだけど、持ち帰りだろうと店内で食べようと同じお値段をいただきます。ただ、かかる税金は19%と7%と大きく違うので、ちゃんと分けて清算するし、店側からすると、持ち帰ってもらった方が利益高ってことになります。

消費者側は、その差についてあまり気にしていないっていう感じ。

お店によって考え方は違うと思うけど、消費者側に損がないよう、わざわざ値段を分けるのって店側からすると結構大きな労力になるなぁって思います。

持ち帰り用容器にお金もかかってるわけだし、同じでいいじゃんって私は思っちゃいます。

ともかく、面倒なことが多い軽減税率だけど、一律で上がってしまうよりはマシ。

っていうのが現状ですね。

 

希望としては、いつでも消費税は下がって欲しい!つか無くして欲しい!!

今の日本の社会においては、消費税は完全に庶民の敵ですよ、皆さん。

充分な福祉が得られないのに、消費税のような貧乏人に厳しい税金が上がるのは納得できない。せめて!増税分をきっちり全部福祉に使って、庶民が安心して暮らせる実感を得てから、出直してこい!

それくらい、政府に強気になりましょうよ。強気でわがまま通す気持ちで選挙行けばいいし、税金必死で払ってる私たちには、そう言う権利がある。

それが自分の生活を守る、豊かにする第一歩だと私は思います。

 

 

 

 

2019年8月号

今年7月の参議院選挙、初めて在外投票をしてまいりました〜!

海外在住者は、国政選挙のみ参加できるんだけど、そのためにはまず、在外選挙人名簿への登録証が必要になる。

数年前の衆議院選挙はまだ登録証を持ってなくて、というか仕組み自体分かってなくて、投票できず悔しい思いをしたので、選挙後にデュッセルドルフにある日本総領事館で申請。書類が本籍地に送られ、登録証が届くまで、おそらく数ヶ月はかかったと思う。

そういう事前の準備が必要になるので、選挙があると知ってから動くのでは遅い!

ビザやパスポートの提示だけで出来るようになればいいのになぁ、と思うのだが、現状はこうなので、海外在住者の方々にはぜひ早いとこ申請してほしい!ちなみに総領事館に行かなくても、申請書類はダウンロードして印刷、郵送でもできるはず!

 

そして実際の投票方法は3つあって、

総領事館に直接出向いて投票する。

②自分の本籍地のある選挙管理委員会に投票用紙を請求。その際に在外選挙人名簿登録証を送らないといけない。投票用紙が届いたら、記入してまた送り返す。

③日本に一時帰国した際に投票する。

 

それぞれ期日が違うかもしれないけど、総領事館で投票する際は、期日が数週間早かったので、注意が必要。

こんな感じで、まあまあ面倒くさいんである。私はデュッセルドルフ総領事館までそんなに遠くないから良いけど(それでも往復20ユーロかかる!)、郵送する場合は、郵送にかかる時間も考慮して動かないといけない。

いやー、やっぱりハードル高いなあ。。。

 

でもね、今まで当たり前にやってきた日本の投票の仕方も、ドイツと比較すると、そもそもハードルが高い!ってことを指摘されました。

 

 

 

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なぜ鉛筆なのか、を調べてみると、「握力が弱くても書きやすい」「間違えても簡単に消せる」「安い」などの理由が挙げられていた。あと「ペンを使うと擦れて用紙が汚れ機械での読み取りが難しくなる」ってのもあった。

数年前も鉛筆だと不正が起きるかもしれないから、ペンを持参しよう!って動きもあったけど、結局ペンで書いて無効とされる可能性もあるからやらない方がいい、って話もあったりして、何が本当なのやら・・・。

なぜ鉛筆か、の理由もイマイチ納得しがたいし、不安は拭えない。

名前を書かないといけないシステムも、指摘されるまであまり疑問に思ってなかったけど、確かにいろんなトラブルが起きそう。。。間違えることは誰だってありうるし、同じ苗字の候補者がいたら混乱しそう。比例代表の政党名も略称で書くと、一体どこの党のことを言ってるのか定かでなくなり、正確な分類ができない。

選挙活動の中で候補者が、どう書けば確実かを説明する場面もよく見るが、そこを気をつけないといけない選挙ってそもそもどうなん?と思ったり。

マーク式にすれば、リストの中から選んでチェックするだけだから、どう考えても楽なんですけど。かつ多くの先進国も、選挙をマーク式にして主に機械で読み取るという方法に移行し、結果的にコストも減っているらしい。

 

どんな反論をされたところで、おそらく今の選挙システムに対する不安感は消えないだろう。そんな信頼性に欠ける選挙を未だに続けている日本は、やっぱり民主主義国家とは言えないです。もっと大胆な不正を疑う人もいるし、今の政治を見ていると、あり得ない!と思えないのが悲しいところ。

 

そして、多くの人がそこに気づき、政治家も無視できないくらいの声を届けないと、議論になる可能性すらないかもしれない。

とりあえず、「安心でシンプルな選挙が欲しい!」と言うしか私にはできない。

改正求む!!!!

 

ちなみに、私はドイツの選挙にはほぼ参加できない。自分の暮らしに直接影響があってもね。(ほぼ、と書いたのは、一番小さい町の選挙には参加資格があるため)

その悔しさは、在日外国人の悔しさと同じだと思っている。

たとえ日本で生まれ育っても、それが自分で望んだ事でなくても、国籍という壁がある限り、与えられない選挙権。だからといって簡単に自国に帰れる訳でもない。

 

だからこそ、自分の与えられてる選挙権は大事にしないといけないし、遠いドイツに住みながらでも、私は日本の国政選挙にはちゃんと参加したい、と思うのです。

 

そして、国籍関係なく、その国に住んでる人間が参加できる選挙を求む!

 

 

 

 

 

2019年7月号

はるか遠い、夏の思い出。。。

 

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本当に思ってた以上のスピードでなくなるので、仕込みが結構大変でした。

そして来年は、値上げしようと心に決めました。。。

 

今は自家製の紫蘇ソーダを出していて、これもまあまあ人気。

去年はあっという間になくなったので、今年は倍くらいの量のシロップを作って、値段も40セントあげて3.2€にしてみると、やっぱり注文数は落ちたけど長く楽しめるし、全然OK!

そもそも、紫蘇から自家栽培しているノビコ特製ドリンクなので、安売りは良くないね。

 

将来、オリジナルラベルのボトルで販売できたら、、、なんて夢もみる。

業者(シロップ渡せば、ボトルにしてくれる)に頼んで沢山作って、ノビコだけでなく色んなお店で取り扱いができたら、収入源として助けになるんじゃない?うちで仕入れてるコーラのコレクティブ会社と組めば、もっと販路を広げることも出来るかも?

そうなればもうノビコは安泰だ!時給18€も夢じゃない!わーいわーい!

 

経営が苦しいと、儲け話(勝手な想像)に弱くなりますな。

つかまず、紫蘇は誰がどこで作るん?

で、現実に戻るのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年6月号

インターネットで流れてくる日本のニュースが、とても悲しくて病んでて腐ってて、なんでこんな風になっちゃうんだろう、、、と考えてると、

自己責任論の強い日本社会が元凶の一つなんじゃないかと思えてきて、4コマ漫画にしてみました。

 

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怪我した時に自分の不注意を責めて、謝っちゃう気持ち、わかる。

友達によくして貰った時に、なんでか、「ありがとう」より先に「ごめんね」を言っちゃう気持ち、わかるよ。

 

日常の中で「ごめんね」を言いすぎて、こっちの友達から、たまに不思議な顔をされたり、はっきり「謝る必要ないでしょ」と言われたりして、謝るクセがついちゃってる自分に気づいた。文化の違いとして捉えることも、ある程度はできるけど、

 

例えば、アイドルが男性二人に襲われ騒動になり、最終的に被害者が謝罪させられたり、レイプされたことを訴えた女性が、服装や立ち振る舞い(酒飲んだとか抵抗が弱いとか)で叩かれたり泣き寝入りさせられたり、保育園児の散歩中、車が突っ込んできて犠牲者が出て、保育士さんたちが安全管理面で責任問われたり、ジャーナリストが紛争地域で拉致拘束され、殺されても無事解放されても自業自得と責められたり、

 

自己責任という呪いから、そんな風になってしまう事に、もううんざりしてしまう。

 

悪いのは加害者。謝るべき責めるべきは加害者で、被害者には寄り添うべきなのに、応援すべきなのに、それが出来ない人がいるって事が悲しい。そこから感じるのは、他人の不幸を笑うような冷たい視線と不信と想像力の欠如。

そして、心の何処かにある自己責任論が、傷つけられた側の謝罪で正当化されてしまう。

自己責任論が強くなると、傷を受けた事を訴えても、辛い状況を訴えても、無視されてしまう。それで助けを求められずに死んでしまう人もいるのに。

 

怪我をしたり、病気になったり、誰かに騙されたり傷つけられたりした人を、助けられる社会であってほしい。自分自身もきっといつか誰かに助けられる。そう思える社会であってほしい。

 

だからこそ、

自分にも染み付いてる自己責任感を、本当に必要なのかどうか、見直すこと。

(持ってる権利を大事にする事が、他の人の権利を守ることにも繋がる。)

本当に謝罪すべき人は誰なのか、どこに責任があるのか、考え追求すること。

(加害者がいる限り被害者が生まれるし、権力を持つ側が変わらない限り、社会は変わらない。)

 

が、大事なんじゃないかと、つくづく思うのでした。